2017年6月10日土曜日

【ジャズ/漫画】  BLUE GIANT 10 (最終巻) [石塚真一氏]

[著書名] BLUE GIANT 10 

[著者] 石塚真一氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]



以前1巻だけは感想を書いたBLUE GIANT(ブルージャイアント)。


正直、全ての巻について思いを書きたいほどの名作で、過去も含めマイベスト5に入る漫画でした。


2巻の終わりは同じ3人兄弟として泣かされましたし、夢叶わなかったジャズプレイヤーたちに居酒屋で言ったあの言葉は、これだけ貪るように本を読みまた書いてもきた私ですら、ずっしりと残る名言でした。


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私はこの漫画のキャラクターたちのおかげですっかりジャズが好きになりました。(10年弾いてきたピアノを発情してまた始めましたし。笑)


何より、ジャズだろうが音楽だろうが何だろうが、これと決めた道に人生をかけて突き進み続ける姿は、夢なんて物を持っていた変わり者の私にはたまらない青春を思い出させてくれました


最近の漫画界はとにかくニッチ化が進んでいますが、そんなポジショニングなど一切関係なく、石塚氏にジャズを書いてもらって本当によかったです


この世界観の大ファンです。どんどんグッズを出して下さいませ。笑


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最後に、ネタバレは避けつつもやはりこの10巻、そしてこの物語の是非にすら根本から影響を与え得るほどの「あの出来事」


小さい文学賞を獲る程度の小説家として1つだけ言えるのは、物語とは時に作者が「考える」領域を超えて「そうなってしまった」を生み出す物です。


生み出したことの無い人間が一部分だけをとって偉そうに「結果論」を騒ぐのはいただけません。(とは言えその作品を好きになり、「買い」、そして想いをぶつける人は好きです)


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ここまで書きつつ、一人のファンとして想いをぶつけるとすると、私はやはりつらいです。


これが映画だったならば(作品として)圧巻だったかもしれません


けれど、このブルージャイアントの世界に、あのラストは本当に必要だったのか

普段のエリートぶっている私を知る人間は「何を漫画に熱くなっているのだ」と不思議に思うかもしれませんが、それだけ、あれは衝撃でした。


直視できませんでした。あの一コマ


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……と、ここまで書けば読んでみたくなった方も多いとは思います。(小学館、感謝してくれたまえ。笑)


この世界のキャラクターたちに出会えて本当によかったです。

彼らを生み出したジャズにも感謝。




↑こちらが1巻





これが10巻




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著者:ひさなお

 TOEIC満点、作家、投資家、IT企業グローバル人事、馬券師。
 慶應義塾大学→UCLA→大手IT企業。

  第3回マイナビ作品コンテスト最優秀賞受賞。 

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【不動産】 不動産格差 [長嶋修氏]

[著書名] 不動産格差 

[著者] 長嶋修氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


一種ブームかと思うほど「不動産崩壊理論」が本屋を埋め尽くしています。


ここでもお勧めした2040年全ビジネスモデル消滅 (文春新書) [ 牧野 知弘 ]老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書) [ 野澤 千絵 ]の新書は確かに衝撃でした。

需給をベースとし実社会に基づく不動産は、株よりはるかに「予想」に現実性があります。


さて、本作ですが、総合点が非常に高いお気に入り満点の一冊でした。


著者が不動産業のコンサルタント会社を経営しているだけあり、理論と実践の両方を兼ね備えている点が特に気に入りました。


人口減少、不動産価値の下落、供給過多になる、という理論は正直飽きてきました。元となるデータや現象はどの理論も似通っています。

もちろん改めてその理論を学ぶのも楽しめましたが、では「どうすればよいのか」が本作には述べられています


投資というより住居の用途に軸足を置いて書かれている点も好感です。

さすが日本経済新聞出版社とも思う一冊でした。




※詳細は画像より





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【数学】 数学的コミュニケーション入門 [深沢真太郎氏]

[著書名] 数学的コミュニケーション入門 

[著者] 深沢真太郎氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


「数学」をテーマに書かれた書籍はこのブログでも度々紹介してきました。


予測の技術 [内山力氏]


数学流生き方の再発見 [秋山仁氏]


フェルマーの最終定理 [サイモン・シン氏]



その中で、本書は数学を「仕事スキル」に活用させる良書だと思います。


物事を定量的に分析する技術から、グラフやExcelの本当に意味ある使い方、数学的プレゼンまで、仕事に使えそうという観点では面白いです


一方で、純粋に数学系の新書を期待すると用途が少し異なるため、もう少しがっつり数学で楽しませて欲しい、と思うかもしれません


もちろん「仕事に活かす」需要の方がはるかに多いためお勧めはできます。ただ私はもっと知らない世界が知りたかったですが。



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数学的コミュニケーション入門 (幻冬舎新書) [ 深沢真太郎 ]
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※詳細は画像より




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2017年5月21日日曜日

【ビジネス】 戦略がすべて [瀧本哲史氏]

[著書名] 戦略がすべて 

[著者] 瀧本哲史氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


以前紹介した武器としての決断思考 [ 瀧本哲史 ]の作者で、前回は決断への思考法を1冊通して教示しているのですが、本作はビジネスからネット社会、政治まで幾多のケーススタディが紹介されています


「著者買い」の1人で、様々な分野に渡る30近い「戦略」の分析は圧巻です。


・AKBから鉄道会社にまで通じる「プラットフォームビジネス」

・資本主義のカラクリ

・ネット炎上商法の仕組み

・本物の教養とは

・コモディティでしかない地方政治家


などなど、瀧本氏ならではの考察と書き込みはどの著作も本当に間違いがありません。


実は、このように読了した後には上手く整理できるのですが、途中までこの本のタイトルがいまいちピンときていませんでした。本としては満足だけど、なぜこのタイトルなのかと。


それが最後の最後で全て繋がった時、「これが戦略か」と(勝手に)驚きました。

このタイトルを思い出せるだけでも、一軍の本棚に置く価値ありだと思います。




※詳細は画像より




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【医療】 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由 [ゆうきゆう氏]

[著書名] 「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由 

[著者] ゆうきゆう氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]



大丈夫です。私自身は「今だけは死ねない」くらいの無双モードです。


が、本書はブラック企業で働き「気づいたら」死を望みかけていた著者が、とても分かりやすく「そうなってしまう」ロジックを漫画で教えてくれます


あくまで書評ブログですので私自身の考えは挟みませんが、この本を読んでいると少しつらくなります。

世の中に蔓延るパワハラ、セクハラ、その他様々なハラスメント。明らかな攻撃だけでなく、「実はこれって…」と気付かぬうちにストレスが限界を超えて体が動かなくなる

視野狭窄になり、心身ともに正常でなくなり、真面目な若者がある日突然立てなくなる。


…立てなくなる、ならむしろ助かったわけです。という、かなり重い話をできるだけ優しく書いてくれています


この本を知識として正常の時にわずかでも頭に入れておくと、誰にでも起こり得る「限界」に気付けば追い込まれていた時、ふと助けられるかもしれません


8割以上の転職も鬱病も「直接の上司」の影響が大きいというデータもあるようです。(100%納得……)


読まないに越したことはないですが、特に真面目な新入社員は「初任配属の職場にいるバグったセクハラじじい」を張っ倒してもよい、ぐらいの気持ちが大事かと思います。


……できないから、こんな世の中になるのですがね。。



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2017年5月7日日曜日

【映画】 美女と野獣

[作品名] 美女と野獣 


[おすすめ度] ★★☆ (原作ファンかに大きくよるかと)

[構成・展開] ★★

[音楽] ★★★★


[映像] ★★

[ひとこと]


音楽の素晴らしさやエマの美しさは散々SNSに流れてきたと思いますので、あくまで私なりの感想。


先ず、原作好きやディズニーファンにはたまらない作品ではと思います。

ミュージカル調の映画で音楽は感動すら覚えますし、とにかく映像が美しい。実写というより魔法の世界に数人の俳優が入り込んだ感じです。


好きな方が虜になるのは納得の作品。映画とはこんな世界まで描けるのかと作り方含め感激はします。


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では個人的にはと言うと、☆は3.7ぐらい


私は原作をあまり覚えておらず、キングダムハーツの方がより鮮明に覚えているくらいなので(笑)、ある程度新しい映画として観てしまいました。

また、私は恋愛物やミュージカルは原則観ず、小説家の端くれとしてとにかくこだわるのは物語の構成や展開。

キャラクターも物語を動かす俳優は主に3人と少なく、最後の場面までそのうち1人は野獣なわけで、俳優の演技をじっくり楽しむ映画ではないかと。


となると、どうしても物語その物は私には「面白く」はないです。前半は映画館で初めて寝てしまった…。(小説なんて書く変人の私が一方的に悪いだけ)


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素直に「感動した」だけ連呼していれば好感度は上がったかもしれませんが、ディズニーに興味ない男性にはお勧めはしません

私はディズニー好きですが、それ以上にオリエンタルランドの経営戦略や決算(今年は正念場かと)に興味津々ですので、そんな悲しい大人には魔法と愛の力はそこまで効かないかもしれません。笑

 
いずれにしろ、本当に美しい映画です。「映画館で観るべき度」は☆5です。間違いなく。


◇他のひとこと映画評論◆


『ムーンライト』

『LA LA LAND』

『君の名は。』





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2017年5月4日木曜日

【講演】 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう [山中伸弥氏、他4名]

[著書名] 僕たちが何者でもなかった頃の話をしよう 

[著者] 山中伸弥氏、羽生善治氏、是枝裕和氏、山極壽一氏、永田和弘氏

[おすすめ度] ★★

[読みやすさ] ★★

[知識習得] ★★★

[ひとこと]


ご存じiPS細胞でノーベル賞を受賞した山中氏、将棋の羽生氏、映画監督の是枝氏、京大総長の山極氏の4名の、それぞれの講演が合計4本。

そして上記4名が科学者であり詩人の永田氏と行った対話セッションが4本。合計8本のトークを本にした1冊です。


山中氏や羽生氏の話は今まで何度も読んできましたし、それでも新しい気付きや学びはたくさんありました。

知らない方には一見完璧な山中氏の挫折エピソードは本当に勇気になると思います。


また、個人的には映画監督の是枝氏の、創作に対する想いや考えが最も響きました。

更に、「人づけ」という自分自身がゴリラになり野生のゴリラと共に過ごし研究した山極氏の話は新しい知識ばかりでした。


講演形式で非常に読みやすく、全く異なる分野のトップたちの話を一冊で読めるため期待以上に残る本でした。




※詳細は画像より



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